英国音楽祭で第九にクレーム

イギリスで開催中の音楽祭でベートーベンの交響曲第九番の演奏を予定していたところ、 第九の「歓喜の歌」はイギリスが離脱しようとしているEUの“国歌”(anthem)なので不適切だとの声が寄せられているというニュース。

Brexiters boycott choral festival over EU’s Ode to Joy [Guardian 19.07.07]

この音楽祭はイギリスのグロスター(Gloucester)という小さな街で3年おきに開かれているThree Choirs Festivalという音楽祭で、 今年の最終日の8月3日、グロスター大聖堂でフィルハーモニア管弦楽団とこの音楽祭のために集まった合唱団がベートーベンの交響曲第九番を演奏するコンサートを予定していたところ、「EU離脱に賛成派の多いこの地域で(EUの国歌である)第九を演奏するのは適切でない」という電話と電子メールが寄せられているのだそう。大がかりなボイコットまでには至っていないようですが、最終日のコンサートとしては売れ行きが伸びていないとのこと。

音楽祭としては第九を演奏することにもちろん政治的な意図はなく、来年2020年がベートーベン生誕250年でもあることから3年前から決めていたプログラムなので予定通り行うことにしているそう。

「歓喜の歌」をめぐっては、今月2日に開催されたEU議会でも、開会前に演奏された「歓喜の歌」にEU離脱派のイギリスの議員が背を向ける行動をとったことがニュースになっていました(こうした行動じたいはイギリスのEU離脱決定以前からあったことですが)。 イギリスの議員たちはEU離脱が完了するまでEU議会に参加するのだそう。

[英タイムズ紙のYouTubeチャンネルより]

人々の団結を称えたベートーベンの第九が、政治的な意味合いを持ってしまって、避けてしまう人々が出てくるとしたら皮肉なことです。

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