公開マスタークラス

10日、白寿ホールで日本チェロ協会主催のアントニオ・メネセス氏の公開マスタークラスを聴講させてもらう。

受講者はいずれもすでにコンクールなどで活躍している中学・高校・大学の3人で、それぞれ曲を通して弾いた後、 メネセス氏のアドバイスがあって一人40分ほど。 通訳はメネセス氏とは師弟の中木健二さん。この二人のコンビネーションが絶妙で、実にテンポがよく、わかりやすかった。

メネセス氏のアドバイスはどの受講者に対しても、音楽家としての姿勢や曲をどうとらえるかといった大局的な事柄と、 テクニックに関する事柄と両方を助言していたように思う。 たとえばブラームスのソナタ2番1楽章を弾いた高校生男子に、 君はすでに学生というより芸術家としてどうあるべきかを考える時期に来ている、この曲は人生で最も幸福な日のことを イメージしてそれを聴衆に伝えてごらん…と話すいっぽう、 移弦のトレモロのところは、まず重音で弾いてみてから少しずつ移弦を入れる。 メトロノームは最初はゆっくり、1日5ずつテンポを上げて1週間やってごらん…といったぐあい。

マスタークラスというと、聴講しているこちらが「ためになった」「満足した」と思うようだと、実はステージ上の受講生は今ひとつ満足しなかったのではないかと気になるのだが、この日の受講生もまた大いに満足したのではないかと思う。若い3人がこのマスタークラスでどう感じ何を吸収したか、聞いてみたいところ。

メネセス氏が最後に講評として言ったことば。この日ピアノ伴奏のお一人として近くでこれを聞いておられたピアニストの諸田由里子さんがツイッターで書いておられたので。


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