アンサンブル本番

台風が関東地方をそれた日曜、団内のアンサンブル発表会。ここ数年使わせていただいている区内の医療施設のホールで。

メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番1楽章は、終わった後、たくさんの賛辞をいただいた。 チェロを弾いていて、聴いてくれた方たちにこれほど褒められたことはなかったかも知れない。

ひとつには、この曲の偉大さによるところが大きく、この曲をこの曲として弾けばそりゃ大きな拍手がもらえるに決まっているよね…というところはある(しかも弾いたのは休憩前の前半最後だった)。もうひとつには、この曲をきらきらとした音で弾き切ったピアノのMさんによるところも大きいに違いない。Mさんはピアノではアマチュアとはいえないのだから、それもあたりまえといえばあたりまえではある。

賞賛の声をかけてくれたひとにこちらから聞いたことは「チェロの音は聴こえましたか?」だった。 リハーサルのときピアノの蓋を全開にしていたら、聴いていた人に「チェロの音が聴こえないよ」と言われて、ちょっとキズついていた。 本番では蓋は半開にした。チェロの音も聴こえていた、と聞いて、それでちょっとほっとした。

本番前日、冒頭16小節の旋律の弾きかたをひとつだけ変えることにした。それまでずっと7小節目のラをG線を上って弾いていたところ、どうも自信なさそうで不安定に聴こえる気がした。チェロにとってこの曲は冒頭16小節が命。 G線のラのポジションといえばA線のシ、サン=サーンス「白鳥」で最初にちょっと緊張するあの「シ」だ。 この7小節目のラを隣りのD線で弾くことにしたら、冒頭の旋律のプレッシャーが軽くなって、より思い切って弾けた気がした(そのかわり、後半の再現部はG線で弾いた)。

あとは、レッスンで指摘された「楽譜どおり」の音価で鳴らし切ること、強弱、それだけを考えて弾いた。 フレーズのつながりということについては、どこまでできたかわからない。 2週間前、公会堂小ホールで弾いた本番よりは少し良くなったかも知れない。

録音はまだ聴いていない。聴くのが楽しみなような、こわいような…

***

今年は、別のオーケストラにエキストラとして参加していたため、アンサンブルはもう一つ、シニア組の弦楽合奏に加わっただけ(バッハ「フーガの技法」など。このフーガが微妙にズレて、あぶなかった)。

仲間のいろいろなアンサンブルを聴衆として聴いていると楽しそうだなと思うし、チェロはアンサンブルではひっぱりだこだけど、ひとつひとつアンサンブルとして仕上げるには何度も集まって練習が必要で、それなりの時間とエネルギーが必要なことを思い出すと、今年はこれくらいにとどめておいて正解だったかも知れない、と思い直した。

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2 Comments

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ひみゆ  

よしさん、こんにちは、ご無沙汰しております!

一日ずれ、でしたが、私も台風の影響も心配だった土曜日に、武蔵野市民文化会館の小ホール、という贅沢な場所でのピアノ教室の発表会で、メントリ一楽章弾いてきました!
ピアノトリオ名曲中の名曲といってもいいメンデルスゾーンのこの曲、チェロを楽しむ自分の人生の中で出会えたことに感謝してます。
今までも何度か本番でメントリ、弾いてきましたが、弾くたびに発見もあり、そして僅かではあっても自分の進化も感じたりもできて嬉しい気持ち。今まででは一番頑張れたかな、と密かに思っているところです。

どれか一つを取るなら、弦楽四重奏、と思う自分ですが、まだしばらくは、オケと室内楽二本立てで楽しんでいきたいと思ってます。

またどこかでお会いできるといいですね。
演奏会ででもバッタリ会えたらいいなあ♪

2018/07/30 (Mon) 23:27 | EDIT | REPLY |   

yoshi  

ひみゆさん、こんにちは!
へー!ひみゆさんもこの週末メントリを弾いていたんですか!しかも場所もそう遠くないところで!
チェロと出会ったときから、ひみゆさんとはお互いいろんな偶然の一致がありますね。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています!

2018/07/31 (Tue) 00:12 | EDIT | REPLY |   

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