エキストラ本番

酷暑の三連休最終日、エキストラとして参加したオーケストラの本番。

このオーケストラには、所属オーケストラと同じ指揮の先生というつながりで、今年2月に依頼をいただき、3月から練習に参加してきた。所属オーケストラより若くて上手な社会人オーケストラで、エキストラには毎回アマチュアでも精鋭が加わることをチェロのつながりで知っていたから、自分なんかが加わってどうしたら役に立てるか、ということはずっと頭の片隅にあった。

決めていたのはとにかくできるだけ練習に参加することで、それが自分がこのレベルに加わるためには必要なことだと思ったし、 団員のチェロが少ない中、合奏練習でチェロパートに穴をあけないことで役に立てるんじゃないかと思ったからでもある。 若くて上手なチェロは皆掛け持ちで忙しい。

実際、練習に行ったらチェロが一人だけということも一度ならずあった。 チャイコフスキーの交響曲第5番2楽章にあるチェロの旋律など、まるでチェロ協奏曲状態(これは所属オケでこの曲をやったときにもあった)。それでも他のパートのメンバーにとっては少なくとも「いないよりはましなチェロ」になれたのではないかと思う。

結果的に3月から本番まですべての合奏・分奏練習に参加した。 本番前の1ヶ月間続いた猛暑の中の練習は正直ちょっときつかったけど、ここまで来て休むわけにいかない。 180716.jpg

練習に参加するたびに、打ち解けて話してくれる団員の方も徐々に増えて楽しかったし、明るい雰囲気のこのオーケストラのことが好きになった。

また、練習のたびに色々な人とプルトを組み、裏に回ったり表になったり、その日によって違う人の楽譜で弾いたり、 所属オケでは気がついたことがなかったことをプルトを組んだ若いチェロから指摘されたり、といったこと一つ一つが勉強になった。

それに、これはあまり言うことではないけど、遅くなってチェロを始めて、それがこうして別のオーケストラにも参加させてもらえるようになって、ひとつ本番まで迎えられた、ということは、個人的に「ちょっとしたこと」だった。

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本番は川崎市の新しいホール。まだエンドピンを刺した穴の少ないステージにぐっとエンドピンを刺すのは気分がよかった。 この日使った1階席だけで約1千席はあるのだそうで、それがかなり埋まっていたから、暑い日だったのにかなりの盛況。

曲目はウェーバー「魔弾の射手」序曲、シューベルトの交響曲「未完成」、それにチャイコフスキーの交響曲第5番。 チャイコフスキーの5番では、終わった瞬間、ブラボーでなく、"Yay!"なのか"Yeah!"なのか、 まるでジャズのライブで掛かりそうな掛け声が複数かかったのは少し驚いたがうれしかった。 盛大な拍手に続いてアンコールは、同じチャイコフスキーで華やかな歌劇「エフゲニー・オネーギン」のポロネーズ。

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