チェロこの一年

先週も“クリスマス特集”のピアッティ2番とバッハの組曲4番。 ピアッティは重音が難しくて、人前で披露するクオリティには中々ならなかったけど、エチュードとして2年前にレッスンで弾いた時よりは進歩したかも。 バッハの4番はそろそろどなたかにレッスンを受けてみたくなってきた。来年のオーケストラの譜読みも少しずつ。

土曜日、チェロ四重奏(ヨンゲン「2つの小品」の最終第4ラウンド)。練習間隔があくと、思い出すのにも時間がかかるもので…そのあと4人で忘年会。これで今年のチェロを持って外出する活動はおしまい。

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今年、13年余り続けてきたレッスンをやめる決断をする(8月)とは、一年前には思いもしなかった。

なんとなく、チェロと付き合う人生というものは、進むにつれてより大きな曲、大きな音楽、例えば交響曲に触れることができるようになり、それにつれてより多くの人と関わるようになるが、年齢やそれに伴う衰えとともに少しずつ小さな音楽、例えば室内楽を味わうことに中心を移し、そしていつかは一人静かに無伴奏に親しむ…という“放物線”の軌跡を描くものだと思っている。 その無伴奏を弾くときにも、やはりR子先生にみてもらうことをイメージしていた。今でもそれは悪くない(かなり幸せな)チェロ人生の過しかただと思っている。

今年もオーケストラで弾くことができ、初めてのソロも経験した(11月)。 ピアノ室内楽も経験できるようになった。曲ではロココ変奏曲に挑戦するという無謀なこともやった。10年使ったチェロケースを新調したことは気分一新になった。今は“放物線”の頂点近く──まだ上がっているのか、それともすでに下り始めているのかはわからない──にいて謳歌できているかも知れない。

春から夏にかけて痛かった指の痛みもなくなってきて、レッスンを再開したいという気持ちも出てきた。

幸い、チェロを通じてすばらしいプロの奏者の方たちとも交流できるようになり、こんな方に教わることができたらどんなにいいだろうと思う。 ただ、レッスンで習う先生には、ただ演奏技術を教わるだけではなく、長期に渡って自分の音楽的な経験を委ねられる、そんな関係でありたいと思う。 医師にたとえるなら、有名大学病院の名医である必要はなく、(音楽的な)生活習慣まで委ねられるホームドクターのような存在であって欲しいのだ。 これは自分の場合は、ということで、音楽的な生活習慣に自信がある人には、大病のときだけ治してくれる名医がいればいいのかも知れないが…

おかしいもので、自分のような者にも「チェロを始めたいのですが」という人から相談を受けることがある。 そんなとき決まって、まずは先生につくことです、いい先生ならいっぱいいます、まずは飛び込んでみることです!…などと言ってしまう。 まったく、ひとのことだと簡単に言えてしまうものだ。

来年も、いろいろな人や曲との出会いを楽しみに過ごそうと思います。

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