善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

競走馬ロストロポーヴィチが負傷

ベルリンの壁崩壊(1989年11月9日)から30年にあたり、壁の前でチェロを弾いたロストロポーヴィチのことを回顧したニュースがあるのではないかと探していたところ、別の「ロストロポーヴィチ」が今ちょっとニュースになっているのを見つけました[DailyMailなど]。

海外競馬のロストロポーヴィチという名の馬(アイルランド、牡4歳)で、先週5日に行われたオーストラリアのG1レース、メルボルンカップに出走したところ、最後の直線で急にスローダウンし、最下位でゴール。レース後の検査の結果、骨盤骨折と診断されたのだそう。
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こういうケースで心配されるのは、走れなくなった競走馬が安楽死させられてしまうケースですが、動物愛護の観点から競馬に厳しい目を向けている団体からも、ロストロポーヴィチの運命に注目が集まっているそう[右はそうした団体のフェースブックページから]。

ただ、幸い今のところ経過は順調で、ロストロポーヴィチが復帰できる望みがまだあるとのこと。 これまで世話してきた厩務員とロストロポーヴィチが感動の再会をしたようすもツイッターで伝えられていました。

ロストロポーヴィチの名づけの由来などはわかりませんが、海外競馬のデータベースを見ると、過去にはシュタルケル(Starker、2005年アイルランド生まれ、牡)、ヨーヨー(YoYo、2006年アメリカ生まれ、牡)など、チェリストと関係がありそうな名の競走馬もいたようです。

ロストロポーヴィチには復活を遂げて活躍して欲しいものです。

定期演奏会まで一週間

週末、別オケの練習の後、移動して所属オケの練習。

所属オケは来週17日が年に一度の定期演奏会本番で、だいぶ高いレベルに上がってきたと思うのだが、例年なら感じる、本番前1ヵ月位前から急に全体の音が分厚くなる感じが、あまりしない。

考えてみれば、所属オケは今年団員が増え、客演のエキストラも多くなく、しかもふだんから団員の出席率が高かったので、ふだんの練習とほとんど同じメンバーでそのまま本番に臨むのだ。 だから、本番近くなって練習に参加してくれるエキストラのおかげで急に音が変わるということがない。 レベルが上がってきたとしたら、それはメンバー個々の練習の積み重ねで少しずつゆっくりと上がってきた分だ。 今年の演奏の出来映えが聴衆にどう受け取られるかはともかく、ずっと一緒に練習してきたメンバーの実力正味で聴いてもらえるというのは、アマチュアオーケストラをやっていていつも味わえるわけにはいかない、幸せなことではないかと思う。

別オケでも同じ曲メンデルスゾーンの交響曲「宗教改革」を練習したが、さすがにこの日ばかりは、ふだんは上手な別オケ(本番は来年1月でまだ先)よりも、来週本番の所属オケのほうがずっと充実していると感じたのだった。

思えば、こんどの定期演奏会が、所属オケで初めてオーケストラに加わって弾いてからちょうど10年、10回目の定期演奏会になる。

崩壊から30年のベルリンの壁で演奏

この11月9日は、ベルリンの壁崩壊(1989)からちょうど30年ということで、フランスのチェリスト、ゴーティエ・カプソン(38)は、ベルリンの壁が崩壊したときロストロポーヴィチが駆けつけて壁の前で演奏したことを記念して、ベルリン市内ベルナウア通りに保存されている壁の前で演奏していました。

ベルリンの壁崩壊のときロストロポーヴィチが弾いたのは、バッハの無伴奏チェロ組曲3番、2番などでしたが、ゴーティエ・カプソンが弾いたのは、カザルス「鳥の歌」とブロッホの「祈り」。

カザルス「鳥の歌」。

ブロッホの「祈り」。

ベルリンの壁崩壊30年にあたっては、ドイツ国内で記念式典が行われたようですが、 再び対立する米ロ首脳が出席しなかったり、ドイツ国内に依然としてある東西格差などから、 30年の「お祝い」という雰囲気ばかりではなかったように見受けられました。

サン=サーンスのチェロ協奏曲第2番

ドイツのクラシック音楽賞 OPUS Klassikの今年の授賞式が今月13日ベルリンで行われ、今年の楽器奏者賞(Instrumentalistin des Jahres)はソル・ガベッタが受賞したそう。ソル・ガベッタはこの授賞式で、珍しいサン=サーンスのチェロ協奏曲第2番の2楽章を演奏していました。

この協奏曲は、よく演奏される第1番のおよそ30年後、20世紀に入ってから書かれた作品だそうですが、 サン=サーンス自身が「難しすぎるため第1番ほど広まることはないだろう」と言っていたほどの曲[Wikipedia]。 楽譜はIMSLPにあったので見てみましたが、確かに第1番とは違って、アマチュアが挑戦するには難しそうです…

G線上のあなたと私

TBSのドラマ「G線上のあなたと私」(火曜夜10時から)が気になる。

婚約破棄された元OL(波瑠)、姑問題を抱える40代主婦(松下由樹)、バイオリン教師に思いを寄せる男子大学生(中川大志)の3人が、それぞれにわけがあって飛び込んだ大人のバイオリン教室でグループレッスンの仲間になる。

3人は、発表会で「G線上のアリア」を弾くためにカラオケに集まって自主練習したり、本番前に指板に貼ったシールを取るかどうかで言い合ったり、本番でフラジオの音が当たるかどうかに緊張したりする。 大人から音楽をやるということは、そういう「些細なこと」に心が囚われる自分と、その自分を離れたところから見ている自分とがいる、なんともいえぬ可笑しさがあり、それを許し合った仲間同士のやさしさがある。登場人物たちは、大人から音楽を始めるなんて壮大な「時間の無駄」だと自覚しながらも、グループレッスンの人とのつながりに居場所を見つけることになる。

物語はまだ3話が終わったばかりなのに、だいぶこの先の展開が想像できるところまで来てしまった感は無くもないのだが、 大人から同じように音楽教室(個人レッスンだったが)に飛び込んだ者としては、このドラマの3人に共感してしまうのだった。