善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

今週の練習

去年から2回エキストラとして公演に参加したオーケストラに再び依頼をいただき、日曜、さっそく練習に参加する。

次回の公演は8月。今回の曲目はメインのベートーベンの交響曲第7番をはじめ3曲とも何らかのかたちで─1曲はオーケストラでなくチェロアンサンブルではあるけど─経験がある曲。このことはまた追々。

このオケのために自分のようなチェロ一人でできることには限りがあるけど、引き続き練習にできるだけたくさん、楽しんで参加して、それがこのオケのお手伝いになればうれしい。

[※追記 これは、特定の人やオケの問題と受け取られるといけないので、あまり言うことではないけど、どのオケでも弦楽器とくにチェロの数が足りないという一般的な傾向の中、チェロを楽しみながらオケを経験したことがない人はもっと思い切ってオケに挑戦してみればいいと思うし、すでにオケで弾いている人ももっと練習に参加することを楽しめばいいのに、と常々思う。まあ人それぞれ、オケそれぞれだけど…]

日替わりエチュードはポッパー31番、3番、11番、7番、8番。

2Cellosのコンサートが寒波のため中止

アメリカをツアー中の2Cellosは14日、コロラド州デンバーでコンサートを行う予定だったところ、折から北米を襲う寒波のため道路が通行止めになり、ツアーバスがデンバーにたどり着くことができず、やむなくコンサートを中止したそうです。

ツアーバスの車内から送ったという、2Cellosの二人のメッセージ。

よりによってこのバレンタイン・デーの夜、デンバーのペプシ・センター(約1万8千人収容)を埋めるはずだったファンたちには残念なことでしたが、チケットはもちろん全額払い戻しされるそうです。

樫本大進、ソル・ガベッタのシューマンのピアノ四重奏曲第1番

ベルリンフィルのコンサートマスターである日本の樫本大進さんと、チェロのソル・ガベッタが去年6月、スイスの音楽祭で共演したシューマンのピアノ四重奏曲第1番Op.47の演奏全曲がYouTubeで公開されていました。ピアノはネルソン・ゲルナー、ビオラはギラッド・カルニ。2018年6月23日、スイス・オルスベルク修道院での収録。

この曲は、第3楽章アンダンテ・カンタービレのチェロの旋律が特に甘く美しい曲。この動画では12:23頃から、ソル・ガベッタと樫本大進さんの掛け合いで…

シェク・カネー=メーソン@パリ

英ロイヤルウェディングのチェリスト、シェク・カネー=メーソン(19)が、8日、エルガーのチェロ協奏曲でパリ・デビューをした演奏がラジオ・フランスで聴けるようになっていました。

Sheku Kanneh-Mason et l'intrépide Santtu-Matias Rouvali dans le romantique Concerto pour violoncelle d'Elgar [france musique]

現地2月8日夜、フィルハーモニー・ド・パリで行われたフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の公演で、指揮はサントゥ=マティアス・ロウヴァリ(33)。公開期間は1ヶ月。

プログラムはドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」の後、21分頃からシェクくんが登場してエルガーの協奏曲(約30分間)。 ソリスト・アンコールはアルバムにも入れていた「イブニング・オブ・ローズ」。

放送ではこのあとアルバムからカザルス「サルダーナ」、ショスタコーヴィチ「馬あぶ」、コーエン「ハレルヤ」の3曲を紹介したあと、 コンサート後半は、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」。

本番翌日のシェクくんのツイート。

シェク・カネー=メーソンへの拍手はパリでも熱狂的。

前にも書いたように、シェク・カネー=メーソンは来る4月、日本フィルハーモニー交響楽団ヨーロッパ公演でもエルガーのチェロ協奏曲を演奏するので(指揮ピエタリ・インキネン)、日フィルへの注目も高まるのではないかと楽しみです。

今週の練習

日替わりエチュード、先週からポッパー21番、22番、23番、26番、シュレーダー104番、128番、160番。

メンデルスゾーンの交響曲5番「宗教改革」の譜読み。後半楽章、有名なコラールの旋律が出てくる。

今週、熱を出して3日間寝込んだものの、また復帰した。

指揮者が誕生日だったら

カナダのトロント交響楽団は今月2日、ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」を演奏する公演で、指揮のアンドルー・デイビス氏の75歳の誕生日を祝ってサプライズ…

[ClassicFM経由で知りました]

ワーグナーの公演の日に誕生日だとサプライズも豪勢にできていいですね(合唱団もいるし)。

2 Cellos@アメリカ

あの2 Cellosは、いま全米をツアー中…それに先立って1月、全米に流れる情報番組 Good Morning Americaに出演して、アルバムから"Seven Nation Army"を演奏した動画。

2Cellos Perform !Seven Nations Army! on 'GMA Day'! [米ABC]

そういえばこのふたりがマイケル・ジャクソンの「スムーズ・クリミナル」をカバーした動画をアップして大評判になったのは、ちょうど8年前の2011年1月から2月にかけてのこと[過去記事]。そのころ私はサントリーホールで日本チェロ協会のチェロコングレスに参加していたのですが、そこに集まったチェリストに「すごいチェロ2人組がいて…」と話しても、知っている人はまだわずかでした。2 Cellosという名前がついて、大々的に売り出されたのは、少し後のこと。

それからもう丸8年。ちょうどきのうとおととい、サントリーホールではあのチェロコングレスから数えて第9回のチェロの日が行われていたはずですが(私は今年参加しませんでしたが)、来年はもう2 Cellosのふたりも10年目ということになりますね。

跳ね弓でプレリュード

アメリカのチェリスト、ラシャド・エグルストン(Rushad Eggleston, 39)が、ちょっとかわった弾き方でバッハのプレリュード…彼はジャズやロック、カントリー音楽など幅広いジャンルの曲を弾き、歌い、作曲もしているひと。

彼が先週26日、この演奏をフェースブックなどに投稿していました。上は彼のYouTubeチャンネルから。

そういえば、あの2 cellosがカバーする「スムーズ・クリミナル」なんかでもこういう奏法を見ますね。

エグルストンは、3年くらい前、ジョバンニ・ソッリマの100 cellosの公演に参加していたのを写真や動画で見て、その独特のスタイルに目をひかれた覚えがあります。

サッカーチームとオーケストラのコラボ

ドイツ・ブンデスリーガの強豪チーム、RBライプツィヒの選手たちが名門オーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団を訪問。両者はEin Klang für Leipzig(ライプツィヒの音)という共同キャンペーンでライプツィヒの街を盛り上げているのだそうです。 ゲヴァントハウス管弦楽団がツイッターでリツイートしていたので知りました。

このときの写真の数々は、ゲヴァントハウス管弦楽団のフェースブックにも。

一流サッカー選手たちが楽器を構える姿は、ぎこちなくて微笑ましいですが、この中でチェロを弾いているのがティモ・ヴェルナー(Timo Werner, 22歳)という、ドイツ代表にも選ばれ、今季もブンデスリーガの得点王をうかがう位置にいるフォワードの選手。 もう一人、チェロを弾いているのは、おそらくエミル・フォルスベリというスウェーデン代表の選手(ジャケットを着ているほう。 ヴェルナー選手はスウェットシャツ姿)。

チェロ弾き、特に日本のチェロ弾きにとってはWernerといえばウェルナー教則本ですが、ヴェルナー選手がチェロを手にとったのは、そのことと関係があったかどうか…

でも今、少なくともサッカーファンにとってWernerといえばこの選手のことでしょうから、覚えておこうと思います。

地元のサッカーチームとオーケストラがこうして協力し合うのはいいですね。

先週の練習

日曜日、所属オケの新曲合わせ。今年の曲は、ブラームスの「悲劇的序曲」Op.81とメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」Op.107。 先週はそのための譜読み。

これまで何の予備知識もなかった2曲だが、音源を聴き、楽譜を読むうち、それぞれにいいところのある曲に思え、 これをまた何ヶ月かかけて仕上げるのが楽しみになってきた。 190128.jpg

たとえば、「悲劇的序曲」には、その題名からは連想できないほど美しい第2主題がバイオリン(後半はビオラ)にあり、 チェロはそっとそれに寄り添うように伴奏するのだ(これがなかなか難しい)…

オーケストラでは、団員が「やりたい」曲と「できる」曲との狭間の色々な事情の中、思いがけない曲に出会うことになるが、 これまで10年やってきて、どんな曲でも演奏する立場になってみると必ず何かいいところや美しいところがあり(それが聴く人に伝わるかどうかはともかく)、そうしたもののないつまらない曲や退屈な曲というものは、1曲もないと思える。

この年齢になると、あとどれだけの数の曲と出会えるかはわからない。 だからといって「この曲だけはやりたい」というのはなくて、ただ縁があった曲の面白さや良さを、こうして新たに知ることができればいいと思う。