善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

ソル・ガベッタ@ヴェニス

ソル・ガベッタがきのう19日夜、イタリア・ヴェニスのフェニーチェ劇場で行ったリサイタルがYouTubeで見られるようになっていました。

プログラムは

  • シューマン 幻想小曲集 (5分頃から)
  • ブリテン チェロソナタ (18分頃から)
  • ショパン チェロソナタ (43分頃から. 3楽章ラルゴは59:50あたりから)
  • アンコール: ファリャ 7つのスペイン民謡より ナナ, ポーロ (1時間12分頃から)
全体で1時間20分くらい。ピアノはベルトラン・シャマユ。

イタリアも新型コロナウィルスの感染再拡大は深刻なようですが、ゆるやかな制限にとどめられていて、 このフェニーチェ劇場でも、暗くて客席の入りまではわかりませんでしたが、盛大な拍手からしてたくさんのお客が入っていることが察せられました。

チェロ・ビエンナーレ2020の開催が困難に

オランダのアムステルダムで2年に一度開催されている世界的なチェリストたちのお祭り、 チェロ・ビエンナーレが、今月22日から開催されることになっていて、チケットも売り出されていましたが、オランダで新型コロナウィルス感染拡大が再び深刻化しているため、計画通りの開催が困難になったようです。14日、公式フェースブックで発表されたもの。

オランダ政府は13日、大半の娯楽イベントを禁止するなどの「部分的ロックダウン」を発表し、 これが、飲食店は原則営業禁止、室内で着席して集まれる人数は30人まで、といった厳しい内容[日経, 在オランダ日本大使館]。 オランダでは10月に入って新型コロナウィルスの新規感染者が急増しており、このところは一日6千人以上にまで増えてきているそう。

政府の発表を受けて、名門のコンセルトヘボウ管弦楽団も当面一ヶ月間の全てのコンサートを中止すると発表していました。

チェロ・ビエンナーレは、全てのイベントを無観客にし、ストリーミング中継する方向で、詳細は19日に明らかにされるそうです。[追記参照]

今年8月に公開されたチェロ・ビエンナーレの予告PR動画。
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チェロ・ビエンナーレといえば思い出す、2014年に行われたコンサートでのソッリマとマイスキーと2CELLOSの共演。

チェロ・ビエンナーレがストリーミング中継されれば、遠く日本からも見られるかも知れない…とちょっと期待してしまいますが、 集まれる人数が30人までではチェロ・アンサンブルなどは制約があるでしょうし、少なくとも「お祭り」という感じではなくなるんじゃないかとちょっと気の毒です。

国際的なチェロフェスティバルとしては今年3月、ロサンゼルスでのピアティゴルスキー・チェロフェスティバルも、やはり新型コロナウィルス感染拡大のため中止になっていました[過去記事]。

[追記20日] 19日新たに発表されたプログラム。これによると、22日から31日まで毎日2回、無観客で、オランダのチェリストを中心に開催されるよう。ケラスなど国外のチェリストの出演はほとんどなし。

アナスタシア・コベキナ@ウィグモアホール

ロシアの若手チェリスト、アナスタシア・コベキナ(26)が11日、ロンドンのウィグモアホールで行ったリサイタルがYouTubeで見られるようになっていました。
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アナスタシア・コベキナは昨年2019年のチャイコフスキー・コンクールの第3位。すでに来日もするなど活躍中。

この日のプログラムは:

  • ストラヴィンスキー イタリア組曲(5:50くらいから)
  • ラフマニノフ チェロソナタ(26:00くらいから)
  • アンコール: ラフマニノフ ヴォカリーズ(1:05:00くらいから)
全体で1時間10分ほど。ピアノはルカ・オクロス。公開期間は1ヶ月間。

ヨーヨー・マがコロナ禍後初の公演で台湾へ

7日に65歳の誕生日を迎えたばかりのヨーヨー・マも、コロナ禍のあいだ公演がなく、世界36ヶ所でバッハの組曲を弾くバッハプロジェクトも中断していましたが、11月10日に台湾でバッハを弾く公演を行う、と台湾国営通信の英語ニュースFocus Taiwanが9日伝えていました。ピアノのキャスリン・ストットとのリサイタルも11日から4公演。 主催元は台湾のMNA

当初は11月、台湾のすぐ後に沖縄公演が行われる予定でしたが、入国制限のため「来年秋」に再延期されることが9月30日、主催元から発表されていたところでした。 yoyoma_bach.jpg

上のFocus Taiwanの報道によると、台湾政府はヨーヨー・マが専用チャーター機で来ることなどを理由に、本来なら2週間の検疫期間を1週間に短縮することを認めた、とのこと。 台湾ではこの他、渡航前3日以内の陰性証明と検疫期間の健康状態報告、再度の検査などが課せられることになるそう。

11月10日の台湾公演が行われると、ヨーヨー・マにとっては今年2月にアフリカ・セネガルのダカールでバッハの組曲を弾いて以来の公演。2018年8月に始まった、世界36ヶ所を巡るバッハプロジェクトとしては(数えてみると)28ヶ所め。

チケット発売はこれからのようですが、台湾ではすでに観客をフルに入れた公演を認めているよう。公演が行われるのは、この夏完成したばかりの台北流行音楽センター(コンサートホールには5~6千人収容)。

コロナの押さえ込みに比較的成功している台湾と、いまだ心配な日本との違いが、仕方のないことですが、ヨーヨー・マの公演で出てしまったかたちですね。

エッフェル塔の上でチェロ

フランスのゴーティエ・カプソンが、パリのエッフェル塔の上で「愛の讃歌」(エディット・ピアフ)。11月に発売の新アルバム"Emotions"に収録されているそうで、これはそのプロモーション動画。

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ゴーティエ・カプソンは、その前のアルバム"Intuition"(2018)を出した時にも、アルプスの雪山の上でサン=サーンス「白鳥」を弾いたり、本物の飛行機の翼の上でフォーレ「夢のあとに」を弾いたりしていました。プロモーションにたっぷりと手間とお金をかける人のようです。