善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

先週の練習

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yoshi/吉岡

冬季オリンピックの中継に夢中になると、つい時間が過ぎてしまう。

日替わりエチュード、シュレーダー133番、80番、157番、ポッパー7番、23番、22番。目前に迫った本番はなく、バッハの組曲4番にも行き詰ってきたので、ドボコン(ドボルザークのチェロ協奏曲)の楽譜を出してきて弾いてみる。

1楽章、2楽章、3楽章…ドボコンを弾こうとしてよく陥る罠は、あまりにも曲が素晴らしくて気持ち良くなるあまり、しばしばテンポを無視してしまうことで、やがて難所に差し掛かって止まることになる。

ちょうど、スペインのパブロ・フェランデス(26)がドボコンを練習する動画がシェアされているのを見た。 1楽章の難所のひとつ、第2主題の展開部、練習番号6、157小節あたりから。

(彼はo-1-2, o-1-3,...と小指4を使わないで弾いているけど、これだと後半に低く転調した展開部──練習番号13、285小節から──も同じフィンガリングで弾くには、相当指が長くないといけないような気がする…)

パブロ・フェランデスは日々の活動のようすをよくインスタグラムに投稿しているけど、この動画は飛び抜けて再生回数が多く、1月に投稿されてすでに百万回を超えているから、ドボコンを練習しているチェリストが繰り返し見ているのかも。

オフェリー・ガイヤールのチェロ強奪→発見

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yoshi/吉岡
フランスのチェリスト、オフェリー・ガイヤール(43)は15日、パリ近郊の自宅を出たところでナイフを持った男に脅され、1737年フランチェスコ・ゴフリラー作のチェロと弓、それに携帯電話を奪われたそうです。彼女自身には怪我がないよう[france musique via slippedisc]。gaillard.jpg

オフェリー・ガイヤールは、フェースブックでこの情報の拡散と、返還につながる情報を求めていました。

フランチェスコ・ゴフリラー(1692-1750)は、カザルスのチェロなどを作ったマッテオ・ゴフリラー(1659-1742)の子で、1737年製のはずですが、1837年と間違えて書いてしまっているところに彼女の動揺がうかがえるようです…

このチェロは、彼女がスイスの銀行Bank CICから貸与を受けているもので、フランスの新聞Le Parisienによると価格は120万ユーロ(約1億5千8百万円)ほどとのこと。

[追記: AFP-Le Mondeによると、価格は130万ユーロ(約1億7千万円)相当とも。また、このような楽器は通常の店で売ることはできないので、特別な流通ルートのある計画的な犯行かどうか見極める必要がある、という関係者のコメントを載せています。17日AFP-時事に日本語の記事も。]

一刻も早く事件が解決することを祈っています。

オフェリー・ガイヤールの演奏で、バッハ無伴奏組曲1番プレリュード。

[追記02.18]
楽器が無事発見されたそう![bfmtv, Le Monde] 事件から2日たった17日朝、オフェリー・ガイヤールは匿名の通報を受け、外に出て見ると、家の前の車の窓が壊れており、後部座席に良好な状態の楽器があったのを確認した、とのこと。彼女をナイフで脅した犯人はまだつかまっていないよう。

犯人が盗んだチェロを換金するのは困難だと悟り諦めたとも考えられますが、今のところは不明。

オフェリー・ガイヤールは、楽器が返って来たことで大いに安心したようで、フェースブックに警察・メディア・投稿をシェアしてくれた人たちに感謝の気持ちを書き込んでいました

日本語の記事→強奪された1億7000万円相当のチェロ、奏者のもとに戻る フランス [AFPBB 18.02.18 10:56]

ルトスワフスキ国際チェロコンクール表彰式

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yoshi/吉岡
日本の佐藤晴真さんが1位、上野通明さんが2位になったルトスワフスキ国際チェロコンクール(ポーランド・ワルシャワ)の表彰式のダイジェスト動画がYouTubeにアップされていました!

演奏の動画が公開されるといいなと思いますが、まだないようなので、引き続き期待しながら待ちたいと思います。

リーダーに恵まれなかったら

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yoshi/吉岡
チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」を一躍有名にしたCMの新作。このCMシリーズももう20周年になるのだそう。

バイオリニストの表情が利いています。富山宏基さんというかただそうです。

ちなみに、こんど私が別のオーケストラでも弾く話をいただいたのは、指揮の先生の紹介で、私は指導者に恵まれていると思います。

先週の練習

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yoshi/吉岡

日替わりエチュードは、シュレーダー109番、ポッパーの16番、5番、1番。それから、オーケストラでベートーベンの交響曲第7番イ長調をやりはじめて気になる箇所があったので「その日最初に開いたイ長調」ということで、シュレーダーの94番とポッパーの26番。

週末は、ヨンゲン「2つの小品」の合わせとオーケストラでベートーベン7番終楽章まで。

新たに、別のオーケストラの依頼をいただき、今年夏の本番に初めてエキストラとしてお手伝いさせてもらうことになった。自分なんかで本当にいいのか、となんだか申し訳ない気もするけど、もともと「チェロを弾くようになったいじょう一度はオーケストラで交響曲というものを弾く中にいてみたい」と思って始めたのが、こういうお話までもらえるようになったのはうれしい。もちろん一生懸命やらせてもらうつもり。

ルトスワフスキ国際チェロコンクール佐藤晴真さん1位!上野通明さん2位!

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yoshi/吉岡
公式サイトで結果が発表されていました!

XI Witold Lutosławski International Cello Competition : Laureates[公式サイト]

I place Haruma Sato Japan
II place Michiaki Ueno Japan
III place Yibai Chen China
IV place Oliver Herbert USA

大会公式フェースブックでは、優勝者・佐藤晴真さんのファイナルの演奏中の写真が!

入賞者は続けてきょう10日、決勝と同じワルシャワ国立フィルハーモニーと入賞者コンサートで演奏することになっています。

***

佐藤晴真さんは、東京芸大付属高校時代から全日本学生音楽コンクール(2013年)、日本音楽コンクール(2014年)で1位など。 その後、東京芸大から現在はベルリン芸大に進み、研鑽を積んでおられるそう。

佐藤さんには、演奏を何度か聴かせてもらったことがあるだけでなく、日本チェロ協会「チェロの日」のプロアマ数十名のチェロオーケストラで、同じパートのすぐ近くの席で弾かせてもらったことがあります。 その頃まだ高校生だった佐藤さんは、大勢のプロの先輩チェリストたちの中で少し緊張気味だったものの、そこがまた初々しく、私のようなアマチュアにもとても礼儀正しく接してくれたのが印象に残っています。

また、ジャン=ギアン・ケラスの公開マスタークラスを受けたとき(2013年)にも、 最前列で聴きましたが、コダーイの無伴奏チェロソナタを力強く弾き、ケラスに「魂のこもったすばらしい音」と絶賛されていました。

これからの佐藤晴真さんの活躍がますます楽しみです!lutoslawski_2018.jpg

[追記] 佐藤晴真さんをベルリン芸大で指導しているイェンス=ペーター・マインツ氏が、すぐにFacebookでお祝いのメッセージ。「以前より曲目が難しくなり、2つの協奏曲を続けて弾かなければならず、優れた審査員が揃い“アップグレード”したルトスワフスキ・コンクールで、日本からやってきた私のすばらしい生徒、ハルマ・サトウが1位になったことを誇りに思う。おめでとう!」。

Yessss!!! Bravo, Haruma Sato! Now this is something I‘m really proud of: the Lutoslawski Competition has been "upgraded" this time, the repertoire was more difficult than before: the finalists had to play both Haydn AND Lutoslawski concertos (in a row). And the jury was more prominent than ever: Meneses, Monighetti, Wispelwey, Geringas.....and the first prize goes to: my wonderful student from Japan, Haruma Sato! Congrats to him and all other prizewinners!

[さらに追記]
ポーランド・ラジオ(Polskie Radio)の10日の番組佐藤晴真さんへのインタビュー。ラジオ音声では佐藤さんが英語で答えるところにポーランド語の同時通訳がかぶっているので聞き取れませんが、ポーランド語の記事をGoogle翻訳の力を借りて読むと:

  • 決勝の課題曲、ルトスワフスキーのチェロ協奏曲では、ドビュッシーの月とピエロの物語との共通点を強調しようと思った(おそらくドビュッシーがチェロソナタで描いた世界のことで、このあたり、中木健二さんの解釈やアプローチのしかたに強く影響を受けているのではないかと思います)
  • オーケストラとの共演経験が多くないので、室内楽のように演奏しようと思った
というようなことでした。

また、審査員の一人Marcin Zdunikは、佐藤晴真さんが全ステージで高いレベルの演奏をしたことが1位につながった、というようなコメントをしています。

[さらに追記10日] このコンクールを審査員としてずっと見守ってきた中木健二さん(写真右)がツイート。1位になった佐藤晴真さん(左)、2位の上野通明さん(中央)と共に笑顔で。

[さらに追記13日]
コンクールの結果はStradViolin Channelなど音楽専門サイトで伝えられた以外、一般のニュースでは伝えられていない。これはたとえば去年のエリザベート王妃国際コンクールで日本の岡本侑也さんが2位になったときには、NHKや朝日新聞など主要なメディアがニュースにしたことと比べると少しさびしい。
コンクールとしての注目度の違いということはあるかも知れない。しかし、少なくとも今回のルトスワフスキ国際コンクールを見ると、上のイェンス=ペーター・マインツ氏のコメントのように、レパートリーや審査体制が充実しており、エリザベート王妃国際コンクールにも負けないくらいの内容だったのではないかと思う。
あとは、最近のコンクールでよくやるインターネットのライブ中継がなかったのは、少し残念だった。ちょうど同じ時期、つながりのある子が出ていたローザンヌ国際バレエが、フェースブックのライブ動画で逐一見ることができたこともあって、よけいにそう感じた。

ルトスワフスキ国際チェロコンクール2次予選結果・日本から2人が決勝に!

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yoshi/吉岡
ポーランド・ワルシャワで開かれているルトスワフスキ国際チェロコンクールの2次予選の結果、決勝に進む4名が発表され、日本から参加の佐藤晴真さんと上野通明さん、二人共決勝に進むことになりました! あとの二人は中国とアメリカからの参加者。

Participants - third stage [Witold Lutosławski International Cello Competition]

決勝は1日あけて現地8日と9日の2日間行われ、各参加者は、ルトスワフスキのチェロ協奏曲ともう1曲、選択した協奏曲(C.P.E.バッハの3番、アントン・クラフト、ハイドンの1番または2番から1曲)を演奏することになっています。最終審査結果の発表は現地9日夜、日本時間の10日未明と思われます。

もうすぐ始まる冬季オリンピックとは違いますが、つい日本がんばれ、と応援したくなってしまいます。lutoslawski_2018.jpg

[追記8日]
発表されたファイナルのタイムテーブルによると、佐藤晴真さんと上野通明さんは共に8日の登場。中国とアメリカの二人が9日。この4人全員がハイドンのチェロ協奏曲第1番を選択。

[さらに追記]
ファイナルのライブストリーム配信があるとの情報→Third Stage of the Witold Lutoslawski International Cello Competition from Warsaw [www.worldconcerthall.com] 開始は現地8日18時(日本時間9日午前2時)から。同(II) 9日18時(日本時間10日午前2時)から。

アルプスで「白鳥」

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yoshi/吉岡
フランスのゴーティエ・カプソンが、新しく出した小品アルバム"Intuition"のために、雪に覆われたアルプスの山頂で収録したサン=サーンス「白鳥」のフルバージョンの動画が公開されていました。

	Intuition ゴーティエ・カピュソン この動画でゴーティエ・カプソンは、標高3,663メートル、氷点下15度にもなる山頂(スイスのPetit Combin)で演奏しているそうですが、山頂まではヘリコプターに乗せてもらい、楽器は彼がいつも使っているゴフリラーでなく、よく似た“コピー”で、音源はスタジオ収録だとインタビューで笑いながら正直に答えていました[過去記事, ClassicFM]。capucon_intuition.jpg

同じ山の上で弾くのでも、マリオ・ブルネロがマッジーニのチェロを担いで富士山頂で弾いたのとは、またちょっと意味が違う。

先週の練習

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yoshi/吉岡
日替わりエチュード、シュレーダー84番、70番、75番、ポッパーの2番、3番、8番、10番。引き続きバッハの組曲4番。オーケストラの曲の譜読み。

バッハの4番は、弾き始めてかれこれ半年、プレリュードもそろそろ3ヶ月になる。 これだけ弾き続けているのなら、自然に暗譜できそうなものだと思うのに、いっこうに暗譜で弾ける気がしないのは年齢的なものだろうかと思う。

ベートーベンのソナタ3番を発表会で弾いたときには、楽譜を置いたけど、ほぼ暗譜で弾いていた。 バッハの組曲では2番、3番のプレリュードを習った頃は暗譜できていた。約10年前のことになる。

10年前と今とでは、集中力というか、必死さの度合いが違うのかも知れないが、このへんが40代と、還暦が近い50代との違いなのかも知れない…などと思っているところ。

ルトスワフスキ国際チェロコンクール1次予選結果

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yoshi/吉岡
ポーランドのワルシャワで開かれているルトスワフスキ国際チェロコンクールの1次予選の結果、2次予選に進む19名の名前が発表され、日本から参加の上野通明さんと佐藤晴真さんお二人の名前がありました。

Participants - second stage [Witold Lutosławski International Cello Competition] lutoslawski_2018.jpg

2次予選はきょう4日から3日間行われ、ファイナル進出者が決まるのは日本時間7日未明だと思います。

このコンクールのライブ配信がないか見ていますが、今のところないようです。

[以下追記]

  • 2次予選の19名のうち6名が韓国からの参加者。あいかわらず韓国はコンクールに熱心。
  • 審査員の中では日本の中木健二さん(2005年優勝者)が一番若いのではないかと思ったけど、地元ポーランドのMarcin Zdunikというチェリスト(2007年優勝者)も審査員にいて、彼のほうが若いかも知れない。若手に審査に入ってもらおうという意図があるのかも。
  • 歴代優勝者といえば、2009年の優勝(1位が2名)には、あの2CELLOSになる前のルカ・スリッチ(Luka Šulic)の名前がある。